平成
平成 平成
平成 平成 17 17 17 17 年 17 年 年 年 年 3 3 3 月期 決算短信 3 3 月期 決算短信 月期 決算短信 月期 決算短信( 月期 決算短信 ( ( ( (連 連 連 連 連結 結) 結 結 結 ) ) ) )
[[ 米国会計基準[[[米国会計基準米国会計基準米国会計基準米国会計基準] ] ] ] ]百万円 百万円 百万円 百万円
1, 300, 000 64, 000 62, 000 31, 000
百万円 百万円 百万円 百万円
219, 361 △ 312, 401 △ 83, 406 288, 157
327, 358 △ 207, 186 △ 63, 516 461, 764
百万円 百万円 % 円 銭
2, 983, 457 1, 849, 102 62. 0 3, 630 67
3, 023, 509 1, 749, 882 57. 9 3, 409 80
百万円 % 円 銭 円 銭 % % %
84, 500 2. 7 164 78 - 4. 7 5. 4 6. 4
82, 317 69. 4 160 38 - 4. 8 5. 5 6. 4
百万円 % 百万円 % 百万円 %
2, 527, 374 △ 1. 5 164, 442 △ 11. 1 162, 346 △ 1. 6
2, 566, 725 2. 2 184, 900 12. 5 164, 948 36. 9
1.17 年 3 月期の連結業績(平成 16 年 4 月 1 日∼平成 17 年 3 月 31 日) (1) 連結経営成績
(2) 連結財政状態
(4) 連結範囲及び持分法の適用に関する事項
連結子会社数 223社 持分法適用会社数 100社 (5) 連結範囲及び持分法の適用の異動状況
連結(新規) 49 社 (除外) 4 社 持分法(新規) 10 社 (除外) 18 社
① 持 分 法 投 資 損 益 17 年 3 月期 4, 146 百万円 16 年 3 月期 2, 947 百万円
② 期 中 平 均 株 式 数 (連 結) 17 年 3 月期 512, 801, 030 株 16 年 3 月期 513, 252, 348 株
③ 会 計 処 理 の 方 法 の 変 更 無
④ 売 上 高 、 営 業 利 益 、 税 引 前 利 益 、 当 期 純 利 益 に お け る パ ー セ ン ト 表 示 は 、 対 前 期 増 減 率
(3) 連結キャッシュ・フローの状況
2.18 年 3 月期の連結業績予想(平成 17 年 4 月 1 日∼平成 18 年 3 月 31 日) 売上高
中間期
売上高 営業利益
17 年 3 月期 16 年 3 月期
当期純利益
1株当たり 当期純利益 17 年 3 月期
16 年 3 月期
税引前利益
潜在株式調整後 1株当たり 当期純利益
株主資本 当期純利益率
総資本 税引前利益率
売上高 税引前利益率
17 年 3 月期 16 年 3 月期
総資産 株主資本 株主資本比率 1株当たり株主資本
17 年 3 月期 16 年 3 月期
営業活動による キャッシュ・フロー
投資活動による キャッシュ・フロー
財務活動による キャッシュ・フロー
現金及び現金同等物 期末残高
営業利益 税引前利益 当期純利益
(注)
(注) 期末発行済株式数 (連結) 17 年 3 月期 509, 299, 992 株 16 年 3 月期 513, 192, 100 株
富 士 写 真 フ イ ル ム 株 式 会 社
富 士 写 真 フ イ ル ム 株 式 会 社 富 士 写 真 フ イ ル ム 株 式 会 社
富 士 写 真 フ イ ル ム 株 式 会 社
富 士 写 真 フ イ ル ム 株 式 会 社
平成 17 年 4 月 28 日 上場会社名 上場取引所 東 大 名 コード番号 4901 本社所在都道府県 東京都 (URL http://www.fujifilm.co.jp/ )
代 表 者 代表取締役社長 問合せ先責任者 コーポレートコミュニケーション部 I R 室長 決算取締役会開催日 平成 17 年 4 月 28 日
米国会計基準採用の有無 有 (注)金額は百万円未満を四捨五入表示 古森 重隆
岡田 淳二 TEL( 03) 3406- 2111
2
1. 企業集団の状況
当企業集団は、富士写真フイルム株式会社(当社)及び子会社 278 社、関連会社 45 社より構成されており、 イメージング ソリューション、インフォメーション ソリューション、ドキュメント ソリューションの各事業 分野におきまして、開発・製造・販売・サービス等の事業を展開いたしております。当社及び主な子会社、関連 会社の位置付け、事業の種類別セグメントとの関係は下記の通りです。
顧 客
富士ゼロックス(株)
その他連結子会社 74社 その他非連結子会社 1社 その他関連会社 14社 富士フイルムイメージング(株)※ 1 富士フイルムグラフィックシステムズ(株) 富士フイルムメディカル(株)
その他連結子会社 5社 その他非連結子会社 4社 その他関連会社 1社
Fuj i Phot o Fi l m U. S. A. , I nc . Fuj i Phot o Fi l m ( Eur ope) GmbH その他連結子会社 46社 その他非連結子会社 14社 海外販売会社
富士フイルムイメージング(株)※ 1 その他連結子会社 8社 その他非連結子会社 17社 その他関連会社 21社 国内現像・プリントサービス会社
F uj i c ol or Pr oc es s i ng, I nc . その他連結子会社 7社 海外現像・プリントサービス会社
フジノン(株)※ 2 富士機器工業(株)※ 3
富士フイルムマイクロデバイス(株) その他連結子会社 12社 その他非連結子会社 3社 その他関連会社 5社 国内生産会社
Fuj i Phot o Fi l m, I nc . Fuj i Phot o Fi l m B. V.
その他連結子会社 26社 その他非連結子会社 6社 その他関連会社 2社
海外生産会社
FUJ I FI LM Amer i c a, I nc . <持株会社> その他連結子会社 21社 その他非連結子会社 3社 その他関連会社 2社 その他の会社
富士フイルムロジスティックス(株) その他連結子会社 10社 その他非連結子会社 7社
凡例 :製品・材料の流れ
主要な会社 イメージング
ソリューション
インフォメーション ソリューション
ドキュメント ソリューション
カラーフィルム、デジタルカメラ、フォ トフィニッシング機器、現像プリント用 のカラーペーパー・薬品・サービス等
印刷用・医療診断用・情報システム用 の 各 種 シ ス テ ム 機 材 、 フ ラ ッ ト パ ネ ル ディスプレイ材料、記録メディア等
オフィス用複写機・複合機、プリンター、 プロダクションサービス関連商品、 用紙、消耗品、オフィスサービス等
当社、フジノン( 株)※2、 富士フイルムイメージング(株)※1、 富士フイルムマイクロデバイス(株) 、F uj i Phot o F i l m, I nc . 、 F uj i Phot o F i l m B. V. 、F uj i Phot o F i l m U. S. A. , I nc . 、 F uj i Phot o F i l m ( Eur ope) GmbH、F uj i c ol or Pr oc es s i ng, I nc .他 当社、富士機器工業(株)※3、富士フイルムグラフィックシステムズ( 株) 、 富士フイルムメディカル( 株) 、富士フイルムエレクトロニクスマテリアルズ( 株)※ 4、 F uj i Phot o F i l m, I nc . 、F uj i Phot o F i l m B. V. 、
F uj i Phot o F i l m U. S. A. , I nc . 、F uj i Phot o F i l m ( Eur ope) GmbH 他 富 士 ゼ ロ ッ ク ス( 株) 、鈴 鹿 富 士 ゼ ロ ッ ク ス( 株) 、
富 士 ゼ ロ ッ ク ス オ フ ィ ス サ プ ラ イ( 株) 、東 京 ゼ ロ ッ ク ス( 株) 、 富 士 ゼ ロ ッ ク ス プ リ ン テ ィ ン グ シ ス テ ム ズ( 株 ) 、
Fuj i Xer ox ( Chi na) Li mi t ed、 Fuj i Xer ox As i a Pac i f i c Pt e Lt d.他
主要製品
富士ゼロックス
富 士 写 真 フ イ ル ム 株 式 会 社
富 士 写 真 フ イ ル ム 株 式 会 社
富 士 写 真 フ イ ル ム 株 式 会 社
富 士 写 真 フ イ ル ム 株 式 会 社
富 士 写 真 フ イ ル ム 株 式 会 社
※ 1 平成 16 年 10 月 1 日をもって( 株) フジカラーイメージングサービスと富士フイルムア クシア( 株) を統合し、新たに富士フイルムイメージング ( 株) を発足させました。
※ 2 平成 16 年 10 月 1 日をもって富士写真光機( 株) は、フジノン( 株) に商号変更い たしました。
※ 3 平成 17 年 4 月 1 日をもって富士機器工業( 株) をはじめとした機器生産会社 5 社を統合し、富士フイルムテクノプロダクツ( 株) を発足させました。
※ 4 平成 16 年 12 月 1 日をもって富士フイルムアーチ( 株) は、富士フイルムエレク トロニクスマテリアルズ( 株) に商号変更いたしました。
その他の会社 国内販売会社
2.経営方針
(1)経営の基本方針
当社は、「より優れた技術に挑戦し、『映像と情報の文化』を創造し続けます」との企業理念の 下、高度情報化社会にあってますます高まりを見せる映像へのニーズに応えるべく、先端技術を 駆使して、より精細で美しい映像と情報の世界を実現するイメージング ソリューション、イン フォメーション ソリューション、ドキュメント ソリューションを提供し、社会とお客様に信頼 されるグローバル企業を目指します。
(2)中長期的経営戦略及び重点課題
近年の急速なデジタル化の進展に伴い、当社が展開する事業分野においても大きなパラダイム の転換が進んでおります。当社はこれまでもデジタルインパクトをチャンスと捉え、環境の変化 に的確に対応してまいりましたが、さらに変革を推し進め、新たな成長軌道に乗せるために、創 立 7 5 周 年 を 迎 え る 平 成 2 1 年 3 月 期 に 向 け 、 ∼ 新 た な る 出 発 ∼ を テ ー マ に 、 中 期 経 営 計 画
「VI SI ON75」を策定いたしました。
この「VI SI ON75」では、「新たな成長戦略の構築」「経営全般にわたる徹底的な構造改革」「連結 経営の強化」を基本戦略とし、具体的には、以下の重点課題にグループを挙げて取り組んでおり ます。
・経営資源の重点配分により、成長事業のさらなる拡大と収益基盤の強化を図る。
・研究開発体制の再構築と研究開発投資の増強・重点化により、将来を担う新規事業を創出する。
・中国及びエマージング市場における生産、販売、サービス活動を強化し、ブランドイメージ向 上と事業規模の拡大を目指す。
・生産、販売・流通、購買にわたるプロセス全てにおいて、体制の見直しと再編及び効率化の追 求による思い切った構造改革を実行し、競争優位を確保する。
・グループ一体となった競争力の強化と成長のため、連結ベースでの事業管理を強化する。
・コンプライアンスとリスクマネジメントの一体的な推進を中心とする適切な内部統制や、より 積極的な環境問題への対応を中心として、企業の社会的責任( CS R) を全うする。
(3)利益配分に関する基本方針
利益配分につきましては、当社は、安定した配当を継続して実施するとともに、将来の積極的 な事業展開と経営環境の急激な変化に備えた経営基盤の強化に必要な内部留保を確保していくこ とを基本方針といたしております。
(4)投資単位の引下げに関する考え方及び方針等
株式投資単位の引下げにつきましては、株式市場での流動性を高めることでもあり、市場の動 向並びに要請等を勘案し検討してまいりましたが、個人を中心としたより多くの方々に投資機会 を提供し、株主層をさらに拡大することが重要との考えから、平成 16 年 9 月 1 日より投資単位を 引下げ、1 単元の株式数を 1, 000 株から 100 株に変更いたしました。
4
(5)コーポレート・ガバナンスに関する基本的な考え方及びその施策の実施状況
当社は、企業価値の向上が企業としての最大の使命と認識しており、その実現のため、コーポ レート・ガバナンスの強化・充実を、経営上の最も重要な課題と位置付け、諸施策を実施してお ります。
①会社の機関等の内容 a . 取締役・取締役会
当社の取締役の員数は現在 1 6 名です。取締役会は全員社内取締役で構成されております。 定時取締役会が原則毎月 1 回開催されるほか、必要に応じて臨時取締役会が開催されており ます。なお、取締役の使命と責任をより明確にするため、取締役の任期については 1 年とし ております。
b. 執行役員制度
平成 10 年 6 月に業務執行の迅速化を図るため執行役員制度を導入しました。取締役会を「経 営の基本的な方針と戦略の決定、並びに業務執行の監督機関」と位置付け、執行役員は取締 役会が決定した基本方針に従って業務執行の任にあたっております。執行役員の員数は現在 30 名(内、取締役の兼務者が 15 名)で、その任期は取締役と同様に 1 年としております。 c . 経営会議
経営会議は、取締役会専決事項について取締役会への付議の可否を決定し、また、取締役会 で決定された基本方針、計画、戦略に沿って執行役員が業務執行を行うにあたり、重要案件 に関する施策の審議を行う機関であります。経営会議は、専務執行役員以上の執行役員を常 時構成メンバーとし、案件によっては関連執行役員等の出席を求めて、機動的に開催されて おります。
d. 監査役・監査役会
当社は監査役制度を採っております。監査役の員数は現在 5 名で、内 3 名は社外監査役であ り、社外からの視点を強化しております。監査役会は原則毎月 1 回開催されております。各 監査役が取締役会に出席するほか、常勤監査役は経営会議にも常時出席しております。各監 査役は、コーポレート・ガバナンスの一翼を担う独立の機関であるとの認識の下、業務執行 の全般に亘って監査を実施しております。
e . 独立監査人
当社は、新日本監査法人に会計監査を委嘱しております。新日本監査法人は、監査人とし て独立の立場から財務諸表等に対する意見を表明しております。
② CS R 経営の推進とリスク管理体制・内部統制システムの整備の状況
当社は、従来より、当社の経営理念のベースである企業の社会的責任(CSR)を全うするため、 企業倫理・コンプライアンスに則った活動や、環境問題と製品の安全性に対する取り組みを実 施してまいりましたが、平成 16 年 4 月には、CS R に関する全社的対応と推進の核となり、関連 部門と協働してその企画・立案を行う機能を果たすべく CSR 推進部を設置し、CSR 活動のさらな る強化に努めております。
CSR 推進部の下には、コンプライアンス&リスク管理部及び環境保全に取り組んでいる環境・ 品質マネジメント部を置き、前者には、コンプライアンスにかかる機能のほか、当社グループ 全般に亘るリスクマネジメント体制の構築、維持及び改善を推進する機能を付加し、両機能の 一体的な推進と強化を図っております。
a . リスク管理体制
当社では、コンプライアンス&リスク管理部による組織的対応のほか、リスク管理のため の全社横断的な委員会組織として総合危機管理委員会と PL (Pr oduc t L i abi l i t y )委員会 を設けております。総合危機管理委員会の下で各種専門分科会がそれぞれの分担するリス クに対処する体制を採っております。また、製品安全への取り組みについては、PL 委員会 が、製品の安全管理に関する全社的方針を策定し、その活動の推進に関する基本的事項を 審議しております。
b. 内部統制システム
当社は、効率的かつ健全な企業経営にとってコンプライアンスが必要不可欠であると認識 し、企業活動を行うにあたっての基本的なポリシーをまとめた「富士フイルムグループ企 業行動憲章」を制定しております。当社を始め国内外の主要なグループ会社は、この「企 業行動憲章」に基づき、各社において「社員行動規範」を定め、その実践に努めておりま す。また、当社では、社長を委員長とする「コンプライアンス委員会」 を設けており、そ の事務局である CS R 推進部 コンプライアンス&リスク管理部を中心として、富士フイル ムグループにおけるコンプライアンスの浸透に注力しております。具体的には、各職場で のコンプライアンス説明会の開催や階層別の教育を実施し、意識調査等によるモニタリン グを行っております。また、社内の小さな問題が重大事に発展することを未然に防止する ため、従業員からの社員行動規範遵守や違反に関する相談・連絡・通報を受け付ける相談 窓口を平成 11 年 7 月より専任部門(現在は CSR 推進部 コンプライアンス&リスク管理部) 内に設置し、運営しております。さらに、本年 4 月には社外にも相談窓口を設置し、相談 者にとっての利便性向上を図っております。内部監査につきましては、業務執行部門から 独立した監査室がその任を担っております。今後も、内部監査体制の拡充を目指して、 内部監査スタッフの増員と強化を逐次図ってまいります。
経営監視
独立監査人 監査役会
取締役会
(経営方針・戦略の決定、業務執行の監督)
業務執行・ 内部統制
株主総会
内部統制 業務執行
各事業部門、連結子会社 代表取締役社長
(最高経営責任者・CEO)
執行役員
経営会議 監査室
総合危機管理委員会
PL 委員会
コンプライアンス委員会
当社の経営監視、業務執行の体制及び内部統制の仕組みは以下のとおりであります。
事務局:コンプライアンス&リスク管理部
事務局:コンプライアンス&リスク管理部
事務局:環境・品質マネジメント部
6 3.経営成績及び財政状態
(1)経営成績
当期における世界経済を概観すると、期前半は、米国および中国を中心としたアジア諸国にお ける個人消費の拡大、企業の堅調な設備投資等が牽引し、景気は概ね回復傾向を示しました。し かしながら、期後半においては、原油価格の高騰が世界経済に影響を及ぼし始め、急速に景気減 速懸念が台頭してきました。中でも欧州経済は、ユーロ高の影響が重なり、景気は低調に推移し ました。デフレからの脱却が期待された日本経済は、民間設備投資は増加傾向を示しましたが、雇 用情勢は依然低調に推移し、加えて輸出が弱含みになってきたことから、景気は緩やかな回復に 止まりました。
このような状況下、当社は、イメージング、インフォメーション、ドキュメントの各分野にお いて、デジタル・ネットワーク技術を活用したトータルソリューションの提供等、積極的な事業 展開を図っております。具体的には、デジカメプリント需要拡大に向けた強力なキャンペーンの 展開、当社の独自技術を搭載した高画質デジタルカメラの拡販、カメラ付き携帯電話向け CCD カ メラモジュールやレンズユニットの供給拡大、需要が旺盛なフラットパネルディスプレイ材料や 印刷版材 CT P プレートの生産能力増強、病巣の早期発見をサポートするデジタル医療画像診断シ ステムの普及促進、新技術を採用したオフィス向けデジタルカラー複合機の拡販、最新鋭のデジ タルカラー・オン・デマンドプリンティングシステムによる新たなソリューションの提供等、事 業領域の強化・拡大に努めました。また、構造改革への取り組みについては、国内販売・流通改 革、組織および総人件費改革、さらには複写機・プリンター生産拠点の中国への集約等、さまざ まな課題を迅速果断に推進しております。
当期(平成 16 年 4 月 1 日∼平成 17 年 3 月 31 日)の連結売上高は、引き続き需要が旺盛なフラッ トパネルディスプレイ材料の売上が大幅に増加するとともに、デジタルカラー複合機やオフィス プリンターの販売が概ね好調に推移しましたが、日本及び欧米市場におけるカラーフィルムの需 要減少、日本、北米市場を中心としたデジタルカメラの急速な成長鈍化、競争激化に伴う記録メ ディア製品の価格下落、加えて米ドルに対して円高に進行したこと等が影響し、2 兆 5, 273 億円 ( 前期比 1. 5%減) となりました。国内売上高は 1 兆 3, 118 億円(前期比 1. 8%減)、海外売上高は 1 兆 2, 155 億円(前期比 1. 2%減)となりました。売上原価並びに営業費用につきましては、生産 効率の改善、購買プロセスの見直しと最適化等により原価低減を図りましたが、一方では原材料 価格の上昇によるコストアップや、さまざまな構造改革への取り組みを通じて一時的経費が発生 しました。さらに、一過性の要因である富士ゼロックス厚生年金基金の代行給付返上に伴う益を 計上した結果、営業利益は 1, 644 億円(前期比 11. 1%減)となりました。営業外収益・ 費用につ きましては、外貨建て債権の為替決済差額と期末評価差額がプラスに転じたこと、外部からの借 入金削減を推進し支払利息を減少させたこと等の効果により対前期 179 億円良化し、その結果、税 引前利益は 1, 623 億円(前期比 1. 6%減)となりました。また、前期に対して実効税率が低下し たこと等により、当期純利益は 845 億円(前期比 2. 7%増)と増益になりました。
当期の対米ドル円為替レートは 108 円、対ユーロ円為替レートは 135 円となりました。
事業セグメント別の売上高及び事業展開については以下の通りです。
【イメージング ソリューション部門】
イメージング ソリューション部門の連結売上高は、カラーフィルム等の需要が減少する中、デ ジタル関連製品の拡販に努めましたが、競争の激化による販売価格の下落に加え、当部門は米ド ル建ての売上ウエイトが高く、米ドルに対する円高の影響を最も強く受けたことが重なり、7, 430 億円(前期比 8 . 9%減)となりました。特にデジタルカメラは、期後半になって北米市場の成長 が急速に鈍化したことに伴い、競合他社の価格攻勢が激化した影響を受け、当社販売は低調に推 移しました。
イメージング分野において、当社はデジタルからアナログ、画像の入力から出力まで、多様化 し進化するニーズに対応した付加価値の高い製品・サービスを提供しております。急成長を続け るデジカメプリント市場では、「お店プリント」キャンペーンを強力に展開した効果により、デジ カメプリント枚数は大幅な伸びを示しました。併せて、「お店プリント」の普及、拡大を推し進め るために、デジタルミニラボの拡販を強化し、特に、海外においてデジタルミニラボ「フロンティ ア」シリーズの需要が概ね堅調に推移しました。また、超迅速処理によるデジカメプリントの超 スピード仕上げが可能な「フロンティア 570E」を発売し、拡販を図っております。デジタルカメ ラにおいては、国内では、スタイリッシュタイプを中心に、海外においては、エントリーモデル やファミリー向けの新タイプを中心に拡販に努め、また当社が開発した「スーパー CCD ハニカム
TM
SR Ⅱ」を搭載したデジタル一眼レフカメラ「F i nePi x S3 Pr o」を発売し、非常に高い評価を 受けておりますが、当事業を取り巻く環境は厳しさを増しております。このような状況下、本年 3 月には、新たに開発した「スーパー CCD ハニカム
T M
V HR」と「リアルフォトエンジン」 の搭 載により最高感度 I SO1600 を実現した新製品「F i nePi x F 10」を発売し、好調な滑り出しを見せ ております。カメラ付き携帯電話向けのメガピクセルカメラモジュールは、高画質機種の普及に 伴い、供給が拡大しました。一方、カラーフィルムの需要は引き続き減少しており、厳しい事業 環境にありますが、銀塩感光材料の特長を活かした製品を提供することで、新たな需要開拓に努 めております。レンズ付フィルムは、海外では北米市場で販売が堅調に推移し、国内においても、 花火シーズンやクリスマスシーズンを中心とした「写ルンです Ni ght & Day 」のテレビ CM等を 通じ販売促進を強化しました。また、「NP(ナチュラルフォト) システム」を国内で発売し、「ノ ンフラッシュ撮影で、光量の足りないシーンでも自然で奥行きのある雰囲気の撮影ができる」と いう特長を訴求することで、市場への浸透を図りました。
【インフォメーション ソリューション部門】
インフォメーション ソリューション部門の連結売上高は、ミッドレンジ系サーバー用のデー タストレージテープ等の価格下落により記録メディア製品の売上が減少しましたが、モニターや ノート PC の大型化と液晶テレビの急速な市場拡大に伴い、フラットパネルディスプレイ材料製品 の販売が大幅に増加したこと等がマイナス要因を吸収し、7, 686 億円(前期比 1. 8%増)となりま した。
フラットパネルディスプレイ材料製品では、主力製品である「フジタック」「WV フィルム」の 販売が順調に増加しました。また、フラットパネルディスプレイ材料の需要拡大に伴い、現在急 ピッチで生産能力増強を推進しておりますが、この度、熊本県に富士フイルム九州(株)を設立 し、第 1 期として「フジタック」の新工場 2 ラインを建設することが決定しております。今後も、 高成長が見込まれる当該事業に積極的に投資を行ってまいります。医療診断用製品では、国内外 ともに、F CR やイメージャ等機器製品の販売が好調に推移し、売上が増加しました。また、大規 模医療施設で高い評価を得ている医用画像情報ネットワークシステム「S Y NAPS E 」の機能をパッ ケージ化した EX シリーズを発売し、国内の中小規模医療施設に向けた普及を促進しました。内視
8
少する中、中国を始めとするエマージング地域でのシェアアップに努めました。一方、ワールド ワイドでの CT P 化の急速な伸長に伴い、CT P 関連製品の販売が引き続き増加しました。当社はこ の需要増に対応するため、米国、オランダ、中国及び日本における四極生産体制の強化を進めて おります。記録メディア製品では、DVD レコーダーの普及に伴い、DVD が大幅に販売数量を伸ばし ました。また、データストレージテープ市場においては、ミッドレンジ系サーバー用では熾烈な 競争が続きましたが、エンタープライズシステム「3592」(大企業向け基幹システム)用のデータ カートリッジの販売は堅調に推移しました。光学レンズ分野では、カメラ付き携帯電話の市場拡 大に伴い、メガピクセル対応のレンズユニットの販売が着実に増加しました。
【ドキュメント ソリューション部門】
ドキュメント ソリューション部門の連結売上高は、国内におけるデジタルカラー複合機の増 販や海外を中心としたオフィスプリンターの供給拡大等により、10, 157 億円(前期比 2. 0%増)と なりました。
オフィスプロダクト事業では、国内市場を中心にモノクロ機からカラー複合機への代替がさら に加速し、「Doc uCent r e Col or シリーズ」の販売が引き続き好調に推移しました。本年 1 月に はその上位機種として、「Doc uCent r e C6550 Ⅰ」を発売し、高画質・高速化ニーズに対応しま した。また同時に、電子文書法や個人情報保護法の施行に伴う文書セキュリティ強化や文書の統 合管理ニーズの高まりに呼応し、データを取り扱う基幹システムと契約書や領収書などの紙情報 を取り扱う文書系システムの連携を実現した「Ape os シリーズ」を発売しました。一方、モノク ロデジタル複合機においては低速機から高速機までラインアップを強化しました。オフィスプリ ンター事業では、海外においてモノクロ機、カラー機ともに販売台数を大きく伸ばしましたが、特 に欧米向け輸出において、OE M向けの中速モノクロレーザープリンターが性能・価格面において 評価され、好調に推移しました。一方、カラー機では低価格の高画質レーザープリンターが SOHO 向けを中心に販売台数を大幅に伸ばしたことが牽引し、欧米向けのカラー機全体では対前期比約 3 倍の増加となりました。プロダクションサービス事業では、欧米向け輸出において、デジタル 印刷市場の拡大に伴い、カラー・オン・デマンドプリンティングシステムの販売台数が大幅に増 加しました。また、「デジタルプリント ・イノベーション支援センター(e pic e nt e r :エピセン ター)」を東京、シドニー、シンガポール、上海の 4 拠点に設立しました。これらを収益性に優れ た次世代のデジタル出力のビジネスモデルを構築する場として活用し、デジタルプリンティング 市場の拡大に取り組んでおります。オフィスサービス事業では、国内において、お客様のドキュ メントを電子化するサービスやドキュメントフロー全体の課題解決を図るドキュメントアウトソー シングビジネスが着実に伸長しました。また、中小規模事業所向けのインターネット環境提供サー ビス「be a t 」や自治体向けの戸籍電子文書管理システムの販売も好調に推移しました。
中期経営計画「VI SI ON75」で掲げた基本戦略の内、「新たな成長戦略の構築」に向けた取り組み として、M&Aや研究開発投資を積極的に推進しております。
米 国 A r c h C h e mi c a l s , I n c . の 半 導 体 関 連 化 学 品 の 研 究 開 発 ・ 生 産 ・ 販 売 部 門 で あ る Mi c r oel ec t r oni c Mat er i al s 部門を買収するとともに、同社が保有する「富士フイルムアーチ ( 株) 」の株式持分( 49%) を取得しました。当社はこれまで半導体製造用のフォトレジスト、液晶 ディスプレイやイメージセンサー向けのカラーフィルター製造用カラーレジスト等の感光材料を 日本及び東アジア、オセアニア市場に供給しておりましたが、この買収により欧米市場のマーケ ティング機能を取り込み、グローバルに事業を展開してまいります。なお、これを機に「富士フ イルムアーチ( 株) 」は、「富士フイルムエレクトロニクスマテリアルズ( 株) 」に社名変更しており ます。
ま た 、 ス ク リ ー ン 印 刷 用 イ ン ク や 産 業 用 イ ン ク ジ ェ ッ ト 用 イ ン ク の 世 界 的 メ ー カ ー で あ る 、 Ser i c ol グループの持株会社 Ser i c ol Gr oup, L i mi t ed(英国)を買収しました。本買収の結果、 傘下のグループ会社(世界 17 カ国)は当社の 100%子会社となり、平成 17 年 3 月 1 日より「FUJ I FI LM S er i c ol UK L i mi t ed」等として新たに発足しました。これにより、これまでの商業・出版・新 聞印刷分野に向けた製品・サービスの提供に加え、今後も安定した需要の伸びが見込めるスクリー ン印刷、工業製品印刷、パッケージ印刷等の産業用印刷分野に対して、特に UV インク製品に当社 の持つ光重合技術のシナジーを加え、事業領域を拡大してまいります。
研究開発においては、神奈川県に新研究拠点「先進コア技術研究所」を建設することを決定し ました(平成 18 年 3 月竣工予定)。 ここに全社横断的な基礎研究を担う 3 つのコーポレートラボ を結集させ、高度な異種業種の融合によるシナジー効果と総合力を発揮することで、将来を担う 新規事業を創出していくための独創性の高い技術の創造を狙いとしております。また、将来的に は、他社とのアライアンス・産学連携・M&Aなどによる新規技術も取り込んで研究領域を拡大 し、同研究所を富士フイルムグループのイノベーションをリードする研究開発の中核基地として いく構想を有しております。
同じく「VI SI ON75」の基本戦略の1つである「経営全般にわたる徹底的な構造改革」 にも積極 果敢に取り組んでおります。
国内イメージング分野では、平成 16 年 10 月 1 日に新会社「富士フイルムイメージング( 株) 」を 発足させ、従来複数のグループ会社に分散していた写真フィルム、印画紙、薬品、関連機器、デ ジタルカメラ、フィルムカメラ、記録メディア製品、電池等の販売機能および写真の現像・プリ ントサービス等の機能を新会社に一元化しました。さらに、写真関連大手特約店 4 社から富士フ イルムグループ製品にかかる営業権を譲り受け、新会社に営業機能を統合し、国内流通構造の効 率化を実現しました。これにより現在では、国内市場に対しては、「富士フイルムイメージング ( 株) 」からの直販となっております。
富士ゼロックスでは、総経営コストの効率化に向けた施策の一環として、複写機量産機能の中 国生産拠点への移管を着実に進めております。これにより、プリンターの生産と合わせ拠点集約 されることによる加工費改善等生産効率の向上、部品の共通化・標準化の推進、調達コストの大幅 な低減を図ってまいります。また、物流・ 開発・ 事務等の業務プロセスの大幅な効率化を目的に、 情報システム基盤の再構築に取り組んでおります。一方、組織については、社内カンパニー制を 廃して事業本部制に移行すると同時に、組織数を大幅に削減しスリム化を図りました。さらに、早 期退職制度の導入や年金・退職金制度の見直しをはじめとした総人件費改革に着手し、人件費生産 性の向上を強力に推進しております。
10
(3)財政状態について
キャッシュ・フローにつきましては、営業活動によるキャッシュ・フローは、前期に比べ 1, 080 億円減少し、2, 194 億円の収入となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは 3, 124 億円 の支出となり、財務活動によるキャッシュ・フローは 834 億円の支出となりました。これらの結 果、現金及び現金同等物の当期末残高は、前年度末に比べ 1, 736 億円減少し、2, 882 億円となり ました。
・連結キャッシュ・フロー指標
※ 株 主 資 本 比 率 : 株 主 資 本 / 総 資 産
時 価 ベ ー ス の 株 主 資 本 比 率 : 株 式 時 価 総 額 ( 期 末 株 価 終 値 × 期 末 発 行 済 株 式 数 ) / 総 資 産 債 務 償 還 年 数 : 有 利 子 負 債 ( 社 債 、 短 期 ・ 長 期 借 入 金 ) / 営 業 キ ャ ッ シ ュ ・ フ ロ ー イ ン タ レ ス ト ・ カ バ レ ッ ジ ・ レ シ オ : 営 業 キ ャ ッ シ ュ ・ フ ロ ー / 利 払 い ( 支 払 利 息 )
57. 9 62. 0
56. 2 66. 9
0. 8 1. 0
60. 0 47. 0
株主資本比率(%)
時価ベースの株主資本比率(%) 債務償還年数(年)
インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)
平成 17 年 3 月期 平成 16 年 3 月期
(2)利益配分
当期末の配当金につきましては、前述の「利益配分に関する基本方針」に基づき、1 株当たり 12 円 50 銭を予定しております。中間配当として 1 株当たり 12 円 50 銭を実施しておりますので、年 間配当金は 1 株当たり 25 円となります。
(4)事業等のリスク
当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性のあるリスクには以下のようなも のがあります。なお、文中における将来に関する事項は、当期末現在において判断したものです。
①経済情勢 ・為替変動による業績への影響
当社グループは、世界のさまざまなマーケットにおいて製品及びサービスを提供しており、連 結ベースでの海外売上高比率は当期において約 4 8 %です。世界各地の経済情勢、とりわけ為替 レートの変動は業績に大きく影響を与える可能性があります。
為替変動による業績への影響を軽減するため、米ドル、ユーロにおいて先物予約を中心とした ヘッジを行っていますが、為替の動向の程度によって業績に影響が出る可能性があります。
②市場競合状況
当社グループは、デジタルカメラ等のコンシューマー製品のみならず、医療・印刷・オフィス 事務機器等の業務用製品分野においても、さまざまなデジタル関連製品・サービスを提供してい ますが、近年のデジタル化やオンラインネットワークの浸透・拡大に伴い、デジタル関連製品・ サービスの比率がますます高まってきています。
これらの分野においては、ビジネスが拡大する一方、電子機器メーカーをはじめとする競合会 社との競争激化により、短期間に製品販売単価が下落したり、あるいは製品のライフサイクルが 短くなっています。これらは、売上高に影響を与え、また研究開発コストが増加するなど、結果 的に利益の減少に結びついていく可能性があります。今後も、新たな技術に裏付けられた製品・ サービスの開発とこれをサポートするマーケティング活動を継続的に実施してまいりますが、そ の成否によっては業績に影響を与えることが考えられます。
③特許及びその他の知的財産権
当社グループは、さまざまな特許、ノウハウ等の知的財産権を保有し、競争上の優位性を確保 していますが、将来特許の権利存続期間の満了や代替テクノロジー等の出現に伴って、優位性の 確保が困難となることが起こりえます。
当社グループが関連する幅広い事業領域においては、多数の企業が高度かつ複雑な技術を保有 しており、またかかる技術は著しい勢いで増加しています。事業を展開する上で、他社の保有す る特許、ノウハウ等の知的財産権の使用が必要となるケースがありますが、このような知的財産 権の使用に関する交渉が成立しないことで業績にダメージを受ける可能性もあります。また、他 社の権利を侵害することがないよう常に注意を払って事業展開をしておりますが、訴訟に巻き込 まれるリスクを完全に回避することは難しいのが実情です。このような場合、係争経費や敗訴し た場合の賠償金等の発生により、業績に影響を与えるといったことも考えられます。
④公的規制
当社グループが事業を展開している地域において、事業・投資等の許認可、輸出入に関する制 限や規制等、さまざまな政府規制の適用を受けています。また、通商、公正取引、特許、消費者 保護、租税、為替管理、環境関連等の法規制の適用も受けています。
万一、規制を遵守できなかった場合、制裁金等が課される可能性があり、さらに、今後規制が 強化されたり、大幅な変更がなされることが考えられ、その場合、当社グループの活動が制限さ れたり、規制遵守のため、ないし規制内容の変更に対応するためのコストが発生する可能性も否 定できません。従って、これらの規制は当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
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⑤生産活動
当社グループは、世界各地で生産活動を行っています。このため、地震、その他の自然災害も しくは人災、原材料・部品等の供給元の製造中止、倒産等による供給の中断、テロ、戦争、スト ライキ、伝染病の大規模な感染及びその他要因による混乱等により当社グループ製品の供給が妨 げられることがあり得ます。また、原材料や部品の価格高騰により、当社グループの業績に悪影 響を及ぼす可能性があります。
当社グループは、厳しい品質管理基準に従い各種製品を生産しておりますが、将来に亘り製品 に欠陥が発生する可能性がないとは言えず、万一、リコール等の事態が起こりますと、当社グルー プの業績に影響を与えることがあります。
⑥構造改革
当社グループは、グループ会社間の経営統合や生産・販売・サービス面での構造改革を推進し ており、今後も引き続き経営効率の向上に努めていく方針です。構造改革の進展状況によって追 加コストが発生し当社グループ業績に影響を及ぼす可能性があります。
(5)次期見通し等について
原油価格の高騰に伴う原材料価格の上昇、米国の段階的な金利引き上げや経常赤字・財政赤字 の増大に起因する米ドルの動向など、今後の世界経済に対する見通しは不透明感を増しておりま す。このような中、当社を取り巻く経営環境は厳しい状況が続くものと想定されますが、引き続 き「VI SI ON75」で掲げた重点課題にグループを挙げて全力で取り組み、より強固な経営基盤の確 立を目指してまいります。
次期の連結業績につきましては、売上高 2 兆 7, 000 億円、営業利益 1, 700 億円、税引前利益 1, 640 億円、当期純利益 850 億円を見通しております。前述の通り、一部の事業については引き続き容 易ならざる環境が続くものの、当期に実施しました構造改革による効果等が見込まれることから、 当期に対し微増ではありますが、増収増益を予想いたしております。なお、算出に際しましては、 通期での対米ドル円為替レートを 105 円、対ユーロ円為替レートを 135 円で想定いたしておりま す。
4.環境施策
当社は創立以来、「環境配慮・環境保全は企業活動の根幹をなす」という理念の下、「自然環境 に対する配慮」と「化学物質に関する安全の確保」 を軸に、さまざまな施策を遂行してまいりま した。中期環境方針「富士フイルムグループ グリーン・ポリシー」に基づき、製品・サービス・ 企業活動における高い「環境品質」 の実現に向けた取り組みを展開しております。
製品の環境配慮では、環境配慮設計の枠組みを全社で統一し、全ての新製品、改良品について 生産から廃棄に至る製品のライフサイクル全体にわたって、「環境品質」を織り込まなければ製品 化されない仕組みを確立しております。当期発売した製品では、超迅速処理と処理能力の向上を 実現しながら、従来品と比較して約 4 0 %の消費電力低減を実現したデジタルミニラボ「フロン ティア 570E」や、最高感度 I SO1600 で約 500 枚の長電池寿命を実現した超高感度デジタルカメラ
「F i nePi x F 10」などはその一例です。
また(社)産業環境管理協会が認定する「エコリーフ環境ラベル」をデジタルカメラ F i nePi x シリーズやケータイプリンタ「Pi v i (ピヴィ)」、「写ルンです Ni ght & Day 」などが取得し、製品 の環境負荷を定量的・客観的に評価するライフサイクルアセスメント(LCA)も導入しております。 事業所の環境活動では、地球温暖化防止に向けて CO2 等の排出を削減するために、富士宮工場、 小田原工場、朝霞事業所に続き、主力工場である足柄工場においても天然ガスへの燃料転換を開 始するなど、生産工程における環境負荷を低減するための施策を推進しております。また、廃棄 物排出事業者としての廃棄物・リサイクルガバナンス強化を目的として、廃棄物処理委託先の調 査・評価システムも構築、運用を開始いたしました。
グループ会社におきましては、富士ゼロックスが( 財) 省エネルギーセンター主催の省エネ大賞 を 6 年連続で受賞いたしました。一方、事業所の環境活動につきましては、富士ゼロックス深セ ンと富士ゼロックス上海がゼロエミッションを達成いたしました。
今後とも、製品設計、生産活動、販売活動において常に「環境品質」を継続的に高める取り組 みを行い、持続可能な社会の構築に貢献してまいります。
本資料における業績予想及び将来の予測等に関する記述は、現時点で入手された情報に基づき判断した予想であり、
14
% %
288, 157 461, 764 △ 173, 607
65, 729 33, 906 31, 823
516, 228 525, 889 △ 9, 661
31, 514 24, 417 7, 097
△ 14, 517 △ 14, 470 △ 47
533, 225 535, 836 △ 2, 611
371, 365 348, 309 23, 056
88, 795 82, 276 6, 519
25, 997 28, 557 △ 2, 560
46. 0 1, 373, 268 49. 3 1, 490, 648 △ 117, 380
46, 563 43, 985 2, 578
279, 895 261, 022 18, 873
97, 029 99, 363 △ 2, 334
△ 4, 946 △ 7, 677 2, 731
14. 0 418, 541 13. 1 396, 693 21, 848
74, 915 69, 664 5, 251
570, 140 549, 747 20, 393
1, 596, 768 1, 538, 884 57, 884
49, 002 35, 559 13, 443
2, 290, 825 2, 193, 854 96, 971
△ 1, 543, 613 △ 1, 488, 705 △ 54, 908
25. 1 747, 212 23. 3 705, 149 42, 063
227, 775 214, 649 13, 126
48, 851 35, 732 13, 119
47, 750 81, 870 △ 34, 120
120, 060 98, 768 21, 292
14. 9 444, 436 14. 3 431, 019 13, 417
100. 0 2, 983, 457 100. 0 3, 023, 509 △ 40, 052
比較連結貸借対照表
単位 百万円 増減
(△ は減少) 16 年 3 月期
平成 16 年 3 月 31 日現在
[ 資産の部] 流動資産
現金及び現金同等物 有価証券
受取債権
営業債権及びリース債権 関連会社等に対する債権 貸倒引当金
棚卸資産 繰延税金資産
前払費用及びその他の流動資産 流動資産合計
投資及び長期債権
関連会社等に対する投資及び貸付金 投資有価証券
長期リース債権及びその他の長期債権 貸倒引当金
投資及び長期債権合計
有形固定資産 土地
建物及び構築物
機械装置及びその他の有形固定資産 建設仮勘定
減価償却累計額 有形固定資産合計
その他の資産 営業権
その他の無形固定資産 繰延税金資産
その他
その他の資産合計 資産合計
17 年 3 月期
平成 17 年 3 月 31 日現在 期別
科目
% %
123, 592 143, 265 △ 19, 673
274, 260 287, 691 △ 13, 431
47, 846 41, 339 6, 507
10, 035 11, 649 △ 1, 614
332, 141 340, 679 △ 8, 538
31, 193 42, 626 △ 11, 433
192, 809 172, 426 20, 383
54, 365 53, 090 1, 275
24. 6 734, 100 24. 9 752, 086 △ 17, 986
96, 040 116, 823 △ 20, 783
105, 084 216, 135 △ 111, 051
48, 224 42, 555 5, 669
34, 941 42, 303 △ 7, 362
9. 5 284, 289 13. 8 417, 816 △ 133, 527
3. 9 115, 966 3. 4 103, 725 12, 241
40, 363 40, 363 -
68, 135 68, 135 -
1, 794, 385 1, 722, 692 71, 693
△ 33, 525 △ 76, 121 42, 596
△ 20, 256 △ 5, 187 △ 15, 069
62. 0 1, 849, 102 57. 9 1, 749, 882 99, 220
100. 0 2, 983, 457 100. 0 3, 023, 509 △ 40, 052 単位 百万円
有価証券未実現利益 [ 負債の部]
流動負債
社債及び短期借入金 支払債務
営業債務 設備関係債務
関連会社等に対する債務
未払法人税等 未払費用
その他の流動負債 流動負債合計
固定負債
社債及び長期借入金 退職給付引当金 繰延税金負債
預り保証金及びその他の固定負債 固定負債合計
少数株主持分
[ 資本の部] 資本金 普通株式
授権株式数 800, 000, 000 株 発行済株式数 514, 625, 728 株 資本剰余金
利益剰余金
その他の包括利益(△ 損失) 累積額 自己株式 16 年 3 月期 1, 433, 628 株 17 年 3 月期 5, 325, 736 株 資本合計
負債及び資本合計
増減
(△は減少)
(注)その他の包括利益(△ 損失)累積額 内訳
平成 16 年 3 月 31 日現在
増減
(△ は減少) 16 年 3 月期
平成 16 年 3 月 31 日現在
17 年 3 月期
平成 17 年 3 月 31 日現在
平成 17 年 3 月 31 日現在 期別
科目
25, 808 22, 860 2, 948
16
% % %
2, 172, 003 2, 212, 387 △ 40, 384 △ 1. 8
355, 371 354, 338 1, 033 0. 3
100. 0 2, 527, 374 100. 0 2, 566, 725 △ 39, 351 △ 1. 5
1, 365, 601 1, 364, 537 1, 064 0. 1
145, 080 139, 306 5, 774 4. 1
59. 8 1, 510, 681 58. 6 1, 503, 843 6, 838 0. 5
40. 2 1, 016, 693 41. 4 1, 062, 882 △ 46, 189 △ 4. 3
30. 4 767, 363 27. 5 704, 659 62, 704 8. 9
6. 6 168, 017 6. 7 173, 323 △ 5, 306 △ 3. 1
△ 3. 3 △ 83, 129 - △ 83, 129 -
33. 7 852, 251 34. 2 877, 982 △ 25, 731 △ 2. 9
6. 5 164, 442 7. 2 184, 900 △ 20, 458 △ 11. 1
6, 080 4, 246 1, 834
△ 4, 668 △ 5, 459 791
1, 862 △ 4, 835 6, 697
△ 304 △ 466 162
△ 5, 066 △ 13, 438 8, 372
△ 0. 1 △ 2, 096 △ 0. 8 △ 19, 952 17, 856 89. 5
6. 4 162, 346 6. 4 164, 948 △ 2, 602 △ 1. 6
55, 083 70, 657 △ 15, 574 △ 22. 0
8, 806 1, 632 7, 174 439. 6
2. 5 63, 889 2. 8 72, 289 △ 8, 400 △ 11. 6
3. 9 98, 457 3. 6 92, 659 5, 798 6. 3
△ 0. 8 △ 18, 103 △ 0. 5 △ 13, 289 △ 4, 814 △ 36. 2
0. 2 4, 146 0. 1 2, 947 1, 199 40. 7
3. 3 84, 500 3. 2 82, 317 2, 183 2. 7
比較連結損益計算書
単位 百万円 増減
(△ は減少)
売上高 売上高
レンタル収入
売上原価 売上原価 レンタル原価
売上総利益
営業費用
販売費及び一般管理費 研究開発費
厚生年金基金代行返上差額金
営業利益
営業外収益及び費用(△ ) 受取利息及び配当金 支払利息
為替差損益・純額 投資有価証券評価損 その他損益・純額
税引前利益
法人税等
法人税・住民税及び事業税 法人税等調整額
少数株主損益及び持分法に よる投資損益前利益
少数株主損益
持分法による投資損益 当期純利益
増減額 増減率 17 年 3 月期
自 平成 16 年 4 月 1 日 至 平成 17 年 3 月 31 日
期別 科目
16 年 3 月期
自 平成 15 年 4 月 1 日 至 平成 16 年 3 月 31 日
84, 500 82, 317 2, 183
182, 286 172, 622 9, 664
304 466 △ 162
8, 806 1, 632 7, 174
18, 103 13, 289 4, 814
△ 2, 031 △ 667 △ 1, 364
△ 83, 129 - △ 83, 129
19, 593 △ 20, 519 40, 112
△ 5, 964 174 △ 6, 138
△ 23, 320 19, 719 △ 43, 039
20, 869 40, 481 △ 19, 612
△ 656 17, 844 △ 18, 500
134, 861 245, 041 △ 110, 180 219, 361 327, 358 △ 107, 997
△ 150, 915 △ 160, 070 9, 155
△ 33, 050 △ 37, 367 4, 317
40, 733 46, 672 △ 5, 939
△ 85, 287 △ 16, 634 △ 68, 653
△ 1, 156 1, 702 △ 2, 858
△ 58, 010 △ 21, 901 △ 36, 109
△ 24, 716 △ 19, 588 △ 5, 128
△ 312, 401 △ 207, 186 △ 105, 215
1, 940 6, 604 △ 4, 664
△ 19, 085 △ 25, 787 6, 702
△ 31, 042 △ 27, 615 △ 3, 427
△ 12, 831 △ 12, 833 2
△ 7, 091 △ 3, 550 △ 3, 541
△ 15, 297 △ 335 △ 14, 962
△ 83, 406 △ 63, 516 △ 19, 890
2, 839 △ 5, 022 7, 861
△ 173, 607 51, 634 △ 225, 241
Ⅰ営業活動によるキャッシュ ・フロー 1.当期純利益
2.営業活動により増加した純キャッシュへの調整 (1)減価償却費
(2)投資有価証券評価損 (3)法人税等調整額 (4)少数株主損益
(5)持分法による投資損益( 受取配当金控除後) (6)厚生年金代行返上差額金
(7)資産及び負債の増減
・受取債権の増加(△ )・減少 ・棚卸資産の増加(△ )・減少 ・営業債務の増加・減少(△ ) ・未払法人税等及びその他負債の増加 (8)その他
小計
営業活動により増加した純キャッシュ
Ⅱ投資活動によるキャッシュ ・フロー 1.有形固定資産の購入
2.ソフトウェアの購入
3.有価証券・投資有価証券の売却・満期償還 4.有価証券・投資有価証券の購入
5.投資及び貸付金の増加(△ )・減少 6.事業買収に伴う支出
(買収資産に含まれる現金及び現金同等物控除後 ) 7.その他
投資活動に使用した純キャッシュ
Ⅲ財務活動によるキャッシュ ・フロー 1.長期債務による調達額
2.長期債務の返済額 3.短期債務の減少
4.親会社による配当金支払額 5.少数株主への配当金支払額
6.自己株式の取得(△ )及び売却(純額) 財務活動により減少した純キャッシュ
Ⅳ為替変動による現金及び現金同等物への影響
Ⅴ現金及び現金同等物純増加 ・純減少(△ )
Ⅵ現金及び現金同等物期首残高
比較連結キャッシュ・フロー計算書
単位 百万円 17 年 3 月期
自 平成 16 年 4 月 1 日 至 平成 17 年 3 月 31 日
期別 科目
増減
(△ は減少) 16 年 3 月期
自 平成 15 年 4 月 1 日 至 平成 16 年 3 月 31 日
18
40, 363 68, 135 1, 653, 221 △ 76, 243 △ 4, 865 1, 680, 611
- - 82, 317 - - 82, 317
- - - 21, 028 - 21, 028
- - - △ 34, 379 - △ 34, 379
- - - 13, 573 - 13, 573
- - - △ 100 - △ 100
82, 439
- - - - △ 521 △ 521
- - △ 13 - 199 186
- - △ 12, 833 - - △ 12, 833
40, 363 68, 135 1, 722, 692 △ 76, 121 △ 5, 187 1, 749, 882
- - 84, 500 - - 84, 500
- - - 2, 948 - 2, 948
- - - 12, 669 - 12, 669
- - - 26, 801 - 26, 801
- - - 178 - 178
127, 096
- - - - △ 15, 370 △ 15, 370
- - △ 25 - 301 276
- - △ 12, 782 - - △ 12, 782
40, 363 68, 135 1, 794, 385 △ 33, 525 △ 20, 256 1, 849, 102
連結資本勘定計算書
単位 百万円 資本金
平成 15 年 3 月 31 日現在残高 包括利益
当期純利益
有価証券未実現利益増加額 為替換算調整額
最小年金負債調整額
デリバティブ未実現損益変動額 包括利益
自己株式取得 自己株式売却
現金配当金
平成 16 年 3 月 31 日現在残高 包括利益
当期純利益
有価証券未実現利益増加額 為替換算調整額
最小年金負債調整額
デリバティブ未実現損益変動額 包括利益
自己株式取得 自己株式売却
現金配当金
平成 17 年 3 月 31 日現在残高
資本剰余金 利益剰余金
その他の包括 利益(△ 損 失)累積額
科 目 自己株式 資本合計